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2011年05月19日

現地では・・・  ~ 震災から2ヶ月③ ~

現地では、ボランティア活動は朝から始まり、センターに戻る時間は
夕方4時までが厳守されていました。
私が訪れた場所は2日間ともセンターから30分ほどの距離。
一応一番遠くてもこの位の範囲ということでした。
実質の作業時間は15時頃まで。
それから片付けて2日目は16時直前に着きました。
センターに戻り、業務内容の報告や家主様からの継続依頼情報などをつげて
私の二日間のボランティア活動は終わりました。

本当はこの日も夜親族と一緒に過ごす予定をしていましたが、
実はどうしてもいるなら逢っておきたい人がいて、
2日目の朝に連絡を取り、夜に会うことになりました。
相変わらずの突撃訪問です。
その子は以前の勤め先の一つである不動産会社の年下だけど当時は先輩。
今は仲間として年に1度は飲みに行く、10年来のお付き合いある子です。
福島県出身で、現在は横浜に在住しているのですが出産の関係で震災直後に
福島へ帰ることになっていました。

ただでさえ、当時はまだ大きな余震も続いておりましてや原発の問題もあり
どうにか帰らずにすむわけはいかないのか?と言っていたのですが
横浜での病院を探すのも難しく、またすでに一人小さな子を抱えているので
道路状況とか交通手段がクリアできれば帰ることになると言っていました。

私としては、なんとか行ってもらいたくはなかったけれど私が決めれる事では
ないし、あまり言い過ぎても妊婦さんを不安にさせてしまうので、
「帰るなら出来るだけマスクの着用と海藻類を食べるように」
ということ位しか言えませんでした。


少し前に無事に出産したという連絡はあったけど、まだ帰って来たという報告は
聞いていなかったので、きっとまだいるんだろうなと思っていました。
彼女がいるのは福島県北西部。原発からは少し離れているものの、
風向きの状態で放射線量も比較的高く、とても心配していました。
現地の彼女の友人は帰る前から「絶対に帰ってくるな!」と言っており
帰って来たのを知ると「なんで帰って来たんだ!!」とすごい怒ったそうです。
もちろん、彼女の事を思っての事です。いろいろ協力もしてくれているそうです。


正直私は福島県に行ったのは子供の頃以来なので、全く土地勘がありません。

その子に住所を聞いていわきから30分位なのかな?と思っていましたが
高速に乗っても夕方の渋滞もあり家までは2時間くらいかかりました。
途中の高速道路では全く車通りのない状況も続いていました。
最近はだいぶ日も長くなった気がしていましたが、雨だったこともあり
暗い山の中を走るのはなんとも言えない不安感もありました。icon11

それでも愛用の携帯カーナビのお陰で、無事に現地までたどり着け
生まれたての赤ちゃんと、嵐が大好きなチビちゃんにも逢う事ができました。
「抱っこして~」とちょっと顔みせに来たものの、その後はすぐに居間へ戻る。
その時間、ちょうど嵐の番組をやっていて2歳児の男の子なのに嵐に釘付け。
「ごめんね~、この子嵐が大好きで…。icon10」とお母さんとご両親。
普段も何度も何度も録画した嵐の番組を見せろとせまるそうです。
私も「嵐なら仕方ないですよ。(笑)」と思わず言ってしまう。
それにしてもこんな小さな子供すら虜にしてしまう嵐ってすごいですね~。face14

っと、話がそれましたが、その日の作業で結構埃まみれになってしまっていたので、
本当はお風呂にでも入ってから行きたっかのですが、軽く着替える位しか
時間もなかったので、赤ちゃんが寝ていたこともあって、顔を見るくらいにしておきました。
とってもかわいい赤ちゃんでした。チビちゃんも元気いっぱいでほっとしました。
でも、現状は外に遊びにも出せないし、お母さん自体もなかなか外に出れない状況。
検診の関係もあって、まだすぐに帰る事もできず不安な日々を過ごしている現状。

近くにあるデニーズで二人でご飯を食べて、ほんの少しでも気晴らしになってくれた
事が唯一の救いでしたが、出来ればそのまま連れて帰ってきたかった。。


今、福島のお母さん達は本当に大変な思いをしていると思います。

子供達のことを考えたら少しでも早く非難することが望ましいけれど、そうしたいと
思ってもそれぞれの色々な事情や都合でそんな簡単に出来ないこともよくわかります。
今、避難するといっても自主避難するしかなく、負担も大きいです。
もちろん、福島だけに限らず今では首都圏のお母さんたちもたくさんの不安を抱えて
いると思います。いろんな情報が錯綜する中、「これくらいなら大丈夫だ!安全だ!」
という安全論者たち。一方、「これくらいでも危険だから注意するように!」という
間逆の人たち。「一体どっちを信じればいいの?!どうしたらいいの??」って
そんな気持ちでいっぱいだと思います。

忙しいお母さん達は、私みたいに暇さえあれば情報収集しているわけにもいかず
テレビの情報を見ることで手一杯の人もいると思います。
ようやくこの辺のテレビからは無表情にただただ「安全」を連呼するような
御用学者がほとんどいなくなり、震災直後から危険性を訴えていた、
私の信頼する人たちがテレビに少しずつ出れるようになり
ほんの少し安心はしていますが、まだまだメディア規制は続いています。
大手メディアの最大のスポンサーは電力会社です。

県が雇っている安心アドバイザーの話を信じてしまう人もいると思います。
もちろん、人間の心理として出来る限りの安心を求める方が気が楽になると思いますが
出来る限り情報を集め、共有していくことが大事だと思います。

今、ネットではお母さん達のネットワークがいろいろと出来ています。
全国のお母さんが同じように胸を痛めています。

同じような環境で、同じような苦しみを抱えている人たちは
その悩みを共有することができます。
そしてその解決策を考えていくこともみんなで繋がれば可能だと思います。
どうか一人で抱え込まず、身近な人たちとでも、そうでなくても、
是非繋がってくださいね。

私は結婚もしてないし、子供もいないので出来る限り情報提供することでしか
協力できませんが、
ほんの少しでも何か役立つ情報提供ができればいいなと思っています。


少しでも情報を知りたい方は下記にお母さんたちが自分たちで勉強し
作ったサイトがあるので、ご覧ください。face01


福島のお母さんへの手紙 ~京都のお母さんたちより~

  http://kajipito.net/img/mama-mail_front.jpg


柏ママの放射線だより

  http://members3.jcom.home.ne.jp/2143800701/#kashiwa



ツイッター

save fukushima
  http://twilog.org/savefukushimaa

 
~追記~


昨日、NHKで放送された「チェルノブイリ医師の思い」まとめ

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/82400.html

野菜ソムリエのスープ屋さん kurumi号のスケジュールはこちらから          ⇒ ⇒ ⇒ http://kuruminosoup.hama1.jp/
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