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2012年02月10日

ガイガーFUKUSHIMAがやって来た!~放射線測定始めます

ガイガーFUKUSHIMAという放射線測定器が先週末
ようやく我が家にやってきました。face01
震災直後から必要性を感じていましたが、
当時はまだ日本で一般的でなかったガイガーカウンター。
震災直後から一気に需要があがり、すぐにの入手はとても困難でした。icon10
また輸入物が大半で、価格帯も高かったり、中には性能が良くない物も
出回ったり…、何より先にもっと必要な人たちがいるという状況の中
なかなか手が出せませんでした。

だけど日が経つにつれ、震災後の緊迫感もすっかりなくなり
時折の地震に怯えさえするものの、しまいには政府も
終息宣言を出す始末。食の放射能基準値もコロコロ変わり、
何が本当に正しいのかわからなくなってくる中で、
目に見えない放射線は決して無くなったわけではありません。
原発から遠く離れた個所でもホットスポットが点在し、
いろんな意味で放射能は拡散されている。
これから長く続く低線量被ばく&内部被ばく。
やっぱり自分で実際はどうなのか確かめていきたい!
そんな思いは募るばかりでした。icon11

そんな中、昨年の11月、iPhone専用のガイガーカウンターが
販売されると発表がありました。しかも、made in 福島

福島ではたくさんの人が住まいや職を失いました。
中小企業もたくさん被災し、大ダメージを受けました。
福島をはじめ、東北地方は農業はもちろん盛んですが、
それ以外のモノづくりもまたたくさんされていました。

原発事故を受けて自分たちに今できること、
必要なことは何かと考えた時
今、一番必要なのは、身近にできる放射線測定器の開発。
高額で、入手もしにくいガイガーカウンターが出回る中、
少しでも安価なガイガーを開発して、
必要な人達に役立ててほしいと。
また、その事を福島の中小企業の復活のシンボルにしたいと。
それを一つのプロジェクトとしてスタートさせた人がいました。

そして生まれたのがこの「ガイガーFUKUSHIMA」です。


実はこのガイガーFUKUSHIMAは、ある一企業が
単純に作っているわけではなく、国内、海外合わせて
なんと3000人もの人々がボランティアとして参加して
開発されているのです。
もちろん、世界中の人たちが一気に集まってというわけでは
なくて主にネットを通して、各分野の研究者や技術者等の
専門の人たちが中心となりあくまでも一個人がボランティアとして
アイデアを出し合って、この測定器を開発しています。
しかも内容はオープンで。
これがキーポイントです。
今までと違うとても画期的な出来事です。
プロジェクト名は 「Open Geiger Project」


やろうと思えば自分でもガイガーをつくれてしまうそうです。face13

先にも書いたように、放射線測定器は現在様々なものが
出ていますが震災直後は5万円以上だったのがざらですが、
現在は一般的なものでだいたい3万円位から。
もちろん上は十万円以上するものもありますが、
このガイガーFUKUSHIMAは通常タイプでも2万円程度。
しかもiPhone専用だと約1万円と市民にうれしい価格。
とはいえ、1万円出してなんで放射線なんか
測らなきゃいけないような事態になってしまったんだと思うと、
本当に残念でなりませんが、
現実的にはそうこう言ってられません。

では、安いから精度はどうなのかというとJIS規格レベルをクリア。

実際すでに使っている人たちの話を聞くと、
ウクライナなど被曝地のガイガーとほぼ同じ数値が出ている
ということで、値段の割には問題ない範囲のようです。

ちなみに販売当初はウクライナ製のGM管を使用していましたが、
現在は福島県内の三和製作所さんがGM管を製作しています。


では、なぜこんなに安くなるのかというと中間マージンが発生しないから。

また部品だけ見れば震災直後は別として、実はさほど高いものでは
ないそうです。そこに中間マージンなどが乗って高くなっていた。

でも先にも書いたように、このガイガーFUKUSHIMAは営利目的で
作られたわけではありません。

福島の会社が、あの震災を忘れないために、
福島を本当の意味で元気づける為に
そして少しでも市民の健康を守るために…


そんな思いと共に作られ、その思いに賛同し
震災後自分たちでも何かできないかと思う人たちが繋がって
出来たモノなんです。

だから、このガイガーFUKUSHIMAの背景を知れば知るほど
私はこれを選んでよかったなって思っています。


本当に微力ながらも福島の企業の支援になるということ以外
(売り上げというより、プロジェクトを支援するという意味でも)
今はネットを通してこんなにもたくさんの人が繋がることができ
何かを変えたり、作ったりしていける時代になったということ。

震災直後からとてもオープンではなかった国や行政に頼らず、
自分たちが一つの情報発信源となりみんなでそれを共有していける事。
そういうことが何か一つでも希望に繋がる気がしています。face12

もちろん、まだこういう繋がりはネット社会としての一部かも
しれませんが、少なくともこのブログを見ている方とも
それを共有していけると思っています。


現在私は、Twitterを中心に情報を入手しておりそれを拡散しています。

今回から始める放射線測定結果も、基本的にはTwitterで発信していきます。
(すでにちょっと始めてますが…)

ただし、知りたい方知りたくない方いらっしゃると思うので
現在のアカウントとは別に専用のアカウントを設けました。
また、まだ私も使い始めたばかりということで、
細かいことはまだまだ勉強不足なものですから、
とりあえず自分用の記録として、そしてフォロワーさんのみが
見れるような形で当面の間は発信していきます。

横須賀の自宅周辺を中心に、外出先(主に湘南エリア、横浜、都内)
などで測定した結果を基本的には毎日お知らせしたいと思いますので
もしご覧になりたい方は、こちらのアカウントをフォローしてください。

   Twitter ユーザー名  @kuruminogeiger
     https://twitter.com/#!/kuruminogeiger

ただし、線量が緊急であがったりなど気になることがありましたら
もちろんオープンでお知らせします。

また今後は、そのやり方等も考えていきたいと思います。


あとひと月で震災からちょうど一年。

残念ながら、私たちは目に見えない放射能とこれからとても長い間
共存していかなくてはいけなくなりました。


目に見えない放射線を少しでも目にできるようになった時
私たちはその対策がきっとできると思います。

それをするかしないかは、きっと自分次第です。

ちなみに、この一週間測った横須賀での測定値は平均、0.1μSv/h。
時折高くもなるし、低くもなります。
日によって、場所によって、風によってそれは変化します。
一つの参考にしてもらえたらと思います。m(_ _)m


ちなみにガイガーFUKUSHIMAの販売は、
現在『特定非営利活動法人 営業支援隊』
というサイト(ネット)のみ販売されています。
(似たようなのがすでにあるそうなのでご注意を。。)

ただ、なかなか生産が追い付いておらず、昨年のタイの洪水なども少し
影響しているそうなのですが一時受付を中止しており、また2月以降
から受注開始になるそうです。
私も本当は昨年の12月半ばに納品予定が約2カ月遅れで届きました。

これから他でもいろいろ安価なものが出てくるかもしれませんが
もしご興味のある方は下記のサイトをご覧ください。


『特定非営利活動法人 営業支援隊』サイトはこちら

   http://eigyoshientai.jp/fukushima


 ガイガーFUKUSHIMAについての詳細はこちら

   
こちらがガイガーFUKUSHIMA iPhoneバージョン
ガイガーFUKUSHIMAがやって来た!~放射線測定始めます


裏面のシリアル番号にはこのプロジェクトキーパーソンの3人の頭文字と
FUKUSHIMAの文字がしっかりと記載されています。


ガイガーFUKUSHIMAがやって来た!~放射線測定始めます




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Posted by kurumi at 23:29 │環境問題