2012年04月23日
石巻弾丸ツアー ⑤ ~ 日和山公園 ~
石巻弾丸ツアー⑤ です。
しばらく歩いて、急な坂道を登っていくと、日和山公園に
辿り着きました。辺り一面がよく見渡せます。
桜はまだ蕾の状態でした。
そのまま進んでいくと、大きくて立派な神社が…
鹿島御子神社というそうです。
おじいちゃんと一緒にお参りをしました。
参拝を終えて、反対側に向かっていくと大きな鳥居があります。
そこからは本当に辺り一面が見渡せました。
これが今の石巻の状況です。
海までの敷地はほぼ更地に近い状態になっていますが、
もともとここは全部住宅街になっていたそうです。
遠くに目をやると、いろんな場所に瓦礫の山がありました。
分別されているようで、ピラミッドのように積まれた山。
車だけの場所。
自由の女神が建っているのですが、肉眼ではわかりませんでしたが
アップにすると左の下半身が削られているのがわかりました。
しばらくこの場所でおじいちゃんといろいろな話をしました。
その中で印象的だったのは、「てんでんこ」という言葉。
そういえば、震災の直後はメディアでも伝えていたフレーズ。
でも、改めて今聞かれると記憶があいまい。
おじいちゃんに「どういう意味でしたっけ?」と聞いてみる。
「てんでんばらばら。津波や地震が来たら自分たち各自の判断で
とりあえず逃げるという事。家族や荷物を置いてでも逃げるんだよ。
それが昔からこの辺の教えなんだ。今回は助けに行った人たちが
たくさん犠牲になった…。」
自己判断。
とにかく 『自分の命は自分で守る』 という事。
いろんなものに依存しすぎている私たち。
自分の判断でどこまで行動が出来るのか…
荷物を取りに行ったり、誰かを助けに行って亡くなってしまった人。
それがもちろん悪いわけではないし、きっとそれも自己判断。
助けに行って亡くなってしまった人も、いけなかった人も、
それぞれがきっといろんな想いや後悔があったと思います。
それがいい悪いなんて誰にも決められない。
だから誰も責めたりはしない。
それがこの「てんでんこ」の教え。
そしてもう一つおじいちゃんが教えてくれたのは、
ここ石巻は川沿いでは珍しい無防波堤の街だったんだということ。
だから私は聞きました。
「それは今まで大きな津波が来なかったからですか?」
するとおじいちゃんは、
「いやいや、何度も津波は来てるよ~。だけどここは貿易の町。
いろんなものをこの川から船で運んでたんだよ。
川沿いにはたくさんの船がいつも並んでいたんだ。
だから防波堤があると荷物の荷卸しなどに邪魔だったんだよ。
津波が来ても、そこまで大きいのも来なかったし
来たらとりあえずてんでんこ。
多少周辺が壊れても、防波堤を作るよりは良かったんだよ。
だけど、やっぱり今回の津波は想定外だった。」
と言いました。
昔はとても貿易で栄えた街だそう。
だけど、現在は大手商社などが直接買付けに来たりするので
昔ほどの賑わいはなくなっているとか…
「漁師も農家も大変な時代だよ。
一次産業は…。いい時代もあったんだろうけど…。
今は中間の人たちの方がいいんじゃないの?」
っておじいちゃんが言ってました。
ちなみにおじいちゃんは、この周辺のパルプ工場で働いていたそうです。
しばらく公園内を歩いているとおじいちゃんが
「この下の街は震災の時、大きな火災がたくさんあったんだ。
車のガソリンとかで火事が起きて、
一帯は大きな火の海に包まれたんだ。
その中には小学校があったんだよ。
行ってみるかい?下に降りたらいけるよ?」
火事の跡…
さすがにちょっと戸惑いましたが、せっかくなので行く事にしました。
⑥へつづく。
しばらく歩いて、急な坂道を登っていくと、日和山公園に
辿り着きました。辺り一面がよく見渡せます。
桜はまだ蕾の状態でした。
そのまま進んでいくと、大きくて立派な神社が…
鹿島御子神社というそうです。
おじいちゃんと一緒にお参りをしました。
参拝を終えて、反対側に向かっていくと大きな鳥居があります。
そこからは本当に辺り一面が見渡せました。
これが今の石巻の状況です。
海までの敷地はほぼ更地に近い状態になっていますが、
もともとここは全部住宅街になっていたそうです。
遠くに目をやると、いろんな場所に瓦礫の山がありました。
分別されているようで、ピラミッドのように積まれた山。
車だけの場所。
向こうの方にもあるのが見えます。
少し移動すると、先ほどの萬画館がある中州も良く見えます。
自由の女神が建っているのですが、肉眼ではわかりませんでしたが
アップにすると左の下半身が削られているのがわかりました。
しばらくこの場所でおじいちゃんといろいろな話をしました。
その中で印象的だったのは、「てんでんこ」という言葉。
そういえば、震災の直後はメディアでも伝えていたフレーズ。
でも、改めて今聞かれると記憶があいまい。
おじいちゃんに「どういう意味でしたっけ?」と聞いてみる。
「てんでんばらばら。津波や地震が来たら自分たち各自の判断で
とりあえず逃げるという事。家族や荷物を置いてでも逃げるんだよ。
それが昔からこの辺の教えなんだ。今回は助けに行った人たちが
たくさん犠牲になった…。」
自己判断。
とにかく 『自分の命は自分で守る』 という事。
いろんなものに依存しすぎている私たち。
自分の判断でどこまで行動が出来るのか…
荷物を取りに行ったり、誰かを助けに行って亡くなってしまった人。
それがもちろん悪いわけではないし、きっとそれも自己判断。
助けに行って亡くなってしまった人も、いけなかった人も、
それぞれがきっといろんな想いや後悔があったと思います。
それがいい悪いなんて誰にも決められない。
だから誰も責めたりはしない。
それがこの「てんでんこ」の教え。
そしてもう一つおじいちゃんが教えてくれたのは、
ここ石巻は川沿いでは珍しい無防波堤の街だったんだということ。
だから私は聞きました。
「それは今まで大きな津波が来なかったからですか?」
するとおじいちゃんは、
「いやいや、何度も津波は来てるよ~。だけどここは貿易の町。
いろんなものをこの川から船で運んでたんだよ。
川沿いにはたくさんの船がいつも並んでいたんだ。
だから防波堤があると荷物の荷卸しなどに邪魔だったんだよ。
津波が来ても、そこまで大きいのも来なかったし
来たらとりあえずてんでんこ。
多少周辺が壊れても、防波堤を作るよりは良かったんだよ。
だけど、やっぱり今回の津波は想定外だった。」
と言いました。
昔はとても貿易で栄えた街だそう。
だけど、現在は大手商社などが直接買付けに来たりするので
昔ほどの賑わいはなくなっているとか…
「漁師も農家も大変な時代だよ。
一次産業は…。いい時代もあったんだろうけど…。
今は中間の人たちの方がいいんじゃないの?」
っておじいちゃんが言ってました。
ちなみにおじいちゃんは、この周辺のパルプ工場で働いていたそうです。
しばらく公園内を歩いているとおじいちゃんが
「この下の街は震災の時、大きな火災がたくさんあったんだ。
車のガソリンとかで火事が起きて、
一帯は大きな火の海に包まれたんだ。
その中には小学校があったんだよ。
行ってみるかい?下に降りたらいけるよ?」
火事の跡…
さすがにちょっと戸惑いましたが、せっかくなので行く事にしました。
⑥へつづく。
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Posted by kurumi at 15:09
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