2012年05月03日
石巻弾丸ツアー ⑧ ~ 旅の目的 ~
石巻弾丸ツアー⑧ です。
ようやくここまで辿り着きました。
本当はGWに入る前には、書き終えたかったのですが
なんやかんやで予定が詰まってしまい、
なかなかゆっくり書く事が出来ませんでした。
まずは、ここまでお付き合いいただいた皆様、
長々とありがとうございます。
そんな皆様の中にも、きっと
『… で、結局のところ何しに行ったんだ?』と、
疑問をお持ちの方もいるのでは?
少なくとも私の仲間内では謎の行動だったようで
久しぶりに逢った早々突っ込まれ、しかも
「真似する人なんていない!」と断言されてしまいました。(^^;;
まあ、そりゃそうですよね。
更にはGWに入った途端、夜行バスの大事故。
確かに私も20代初めに乗って以来の久しぶりの夜行バスでしたが、
運転手さん夜中眠くならないのかな?って疑問に思いながらも、
たいして気にせず自分は寝てました。
なんの乗り換えもなく、しかも安く目的地まで運んでくれる利点との
引き換えはやはり大きなリスクを伴う事を、
そしてその背景を知る事をとても考えさせられる大事故でしたね。。
やっぱり何でも背景を知ることは大事ですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に
今日から始まるGW後半戦、運転する方もしない方も
本当に大きな事故が多発しているので、
皆さんどうぞ十分に気をつけてお過ごしくださいませ。
さて、本題に…。
私がこの旅を決めた一番の目的は、前にも少し書いたと思いますが、
震災から一年が経った被災地の今をどうしても自分の目で
確かめておきたかったから。それは単なる興味本位ではなくて、
毎日時間だけが流れて行く中で、震災の事も少しずつ薄れて行く生活を
送りはじめている自分自身が、今出来る事は何か?
そして、これから何をしていくのが必要なのか?
それを何か少しでも現地で感じ取りたいと思ったからです。
だから別に現地の案内をする為にブログを書くつもりも最初は別になかったし、
あくまでも自分の中の何かケジメみたいな感じで思っていました。
そしてまた、現地で確かめてみたい事がありました。
一つは放射能の問題。
実際、福島県以外の被災地はどの程度の数値なのか。
前にもお伝えしたように2月の頭にガイガーカウンターが届いてから、
とりあえずひと月はほぼ毎日のように測っていました。
自宅はもちろん、横浜や都内や仲間の家や、何処かへ行った際も
出来るだけ計測していました。でもだいたい同じような数値で、
日によって多少は変わるものの、うちの辺りでは0.10μsv/hが平均だという事が
わかりました。横浜や都内は場所によってもう少し高めだったりしましたが、
だいたい似たような数値でした。
でもこれが例えば福島や、東北地方ではどうなるのだろう?
というのがずっと疑問でやはり自分の目で確かめてみたいと思っていました。
結果から言うと、現地(石巻)のその日の空間線量は0.11~0.13μsv位。
神奈川とほとんど変わりませんでした。
また、往復の横須賀線電車内、夜行バスの中も測ってみました。
その結果、あくまでも個人的な意見ですが車両によってはかなり汚染されていて
特に空調のフィルターが汚染されている可能性が高いのではないかと思いました。
というのも、実は行きの電車、バスに関してはとても高い数値が
運転中に出たからです。
正直、初めて警告表示が出るのを見ました。
偶然かと思って、何度もチェックしましたがやっぱりとても高い数値が
出てました。
具体的な数値はここには書きませんが、見たことない数字が出てました。
でも、帰りは電車もバスもだいたい0.2位でしたので、
決して低くはないですが、行きとはだいぶ違ったので
やっぱり車両によって違うんだなというのを感じました。
ちなみに、道中の高速SA。行きは福島県でしかバスを降りなかったのですが、
その時は安達太良SAで0.4ちょっとありました。
原発からは少し離れている場所ですが、やはりその位はあるんだと実感しました。
もう一つは、がれきの問題。
これも以前ブログで取り上げましたが、神奈川県を始め、
現在いろんな場所で広域処理が検討されています。
だけど本当にそれって必要なのか?
そんなに被災地ではがれきに埋もれて暮らしているのか?
自分で直接確かめてみたかったのもありました。
もちろん、私が見たのは石巻の一部分しかありませんが
そこは海に面しているところで津波被害が大きく、写真にも載せたように
今まであったほとんどの家がなくなってしまった場所。
その一部にがれきの山が確かにありました。だけどその周りにはすでに
更地となっている場所が広大に広がっています。
また、その場所は今後そのままでは人が住むのは難しい場所。
高台にするとか何かしないとそれでもまた大きな津波がくる可能性がある場所なので
住居というより何か他の事に使う方がいいように思えさえする状況です。
石巻で出会ったおじいちゃんにも、ちょうどがれき話になっている時に、
現地の意見として聞いてみました。おじいちゃんもやはり同じような意見で、
雇用の問題とかもあるから地元に焼却施設などを作って地元で処理をして
こういう場所に埋め立てた方がいいんだけど、と言っていました。
私は一言、「やっぱりそうですよね。」といいました。
もちろん、現地の人たくさんの意見を聞いた訳でなく、あくまでもおじいちゃんの
個人的な意見を聞いたのですが、それでも長年その場所で暮らしてきた人が
そう思うのであればそれはきっと町の意見だと思いました。
だからやっぱりそういう意味でも私はがれきの広域処理にはやはり反対で、
そもそもバグフィルターが放射性物質を除去できるとかそんな根拠はないと
言われているのだし、実際電車やバスの空調でそんな風に拡散しているというのを
私は感じ取ったので(これは私は個人的な推測でもありますが)
やっぱり簡単に考えるべきでは無いと思っています。
だって、大抵受け入れしたいといっている市長さんとかがいるとこは
自分の親族が産廃業者だったりなんやかんや利権がらみだったり、
単にお金が目当てだったりしているのが見え透いてて。(私だけかな?)
本当にいろんな事をクリアして、それでもどうしてもそれが必要であれば
それもやむ終えないかとも思いますが、まずは自分たちの街のゴミの問題も
出来てないのに、どうなのかなって思ったりします。
もちろん、いろんな意見はあると思いますが
私は現地に行ってよりそう感じました。
残念ながら今回は瓦礫のすぐ近くまでは行く事ができなかったので
瓦礫の放射能汚染度はわかりませんでしたが…。
でも、そう考えると例えば、今現地での必要なのはやはり瓦礫の広域処理よりも
復興に向けての直接の支援だと思うし、まずは私たち被災地以外の人が
忘れない事だと思います。
できれば直接行って少しでも地元にお金を落としてあげる事も必要だと思います。
ただし、福島に関してはやはり放射能の影響はもっと気にして対策をしながら
行く人は行くべきだと私は思いますので、GW中に行かれる方も
それなりの情報を得ながら行動する事おススメします。
もちろん、それぞれの考えがあるし、状況も違うので
具体的に出来ること、できない事、自分なりの判断で、できる範囲でやることが
そして何より被災地に関しては、想う気持ちが大事なんじゃないかと思っています。
何はともあれ自分で見てきた事を今はもちろん、もっと後になった時に
きちんと伝えられるようにこのブログでも残す事で記憶に残し、もう二度と
同じような事が起きないように、もし起きた時でも何か少しでも今回の教訓がいきるように、
私達はこれからの行動を今一度考えていく必要があると思いました。
今回の旅で私が得た一番の事は
「てんでんこ」
きっと、津波や地震だけでなく、これからの私達に必要な教え なのかもしれません。
自分たちの身は自分達で守って行く。
このブログをご覧いただいた皆さんの中で
何か少しでも感じ取ってもらえたら幸いです。
本当に長々とお付き合いありがとうございました。
m(_ _)m
追伸:ここでは表現上「瓦礫」という言葉をたくさん使ってしまいましたが、
それは本当は瓦礫ではなく、誰かの一つの生活があったものだったこと
忘れてはいけないですよね。。
GW後半、どうぞ事故の無いよう、楽しくお過ごしくださいね♪
石巻駅前の商店街は一部仮設で復興商店街がありました。
北上川
自分用のお土産。バックは売り上げの半分が寄付されるそうです。
ようやくここまで辿り着きました。
本当はGWに入る前には、書き終えたかったのですが
なんやかんやで予定が詰まってしまい、
なかなかゆっくり書く事が出来ませんでした。
まずは、ここまでお付き合いいただいた皆様、
長々とありがとうございます。
そんな皆様の中にも、きっと
『… で、結局のところ何しに行ったんだ?』と、
疑問をお持ちの方もいるのでは?
少なくとも私の仲間内では謎の行動だったようで
久しぶりに逢った早々突っ込まれ、しかも
「真似する人なんていない!」と断言されてしまいました。(^^;;
まあ、そりゃそうですよね。
更にはGWに入った途端、夜行バスの大事故。
確かに私も20代初めに乗って以来の久しぶりの夜行バスでしたが、
運転手さん夜中眠くならないのかな?って疑問に思いながらも、
たいして気にせず自分は寝てました。
なんの乗り換えもなく、しかも安く目的地まで運んでくれる利点との
引き換えはやはり大きなリスクを伴う事を、
そしてその背景を知る事をとても考えさせられる大事故でしたね。。
やっぱり何でも背景を知ることは大事ですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に
今日から始まるGW後半戦、運転する方もしない方も
本当に大きな事故が多発しているので、
皆さんどうぞ十分に気をつけてお過ごしくださいませ。
さて、本題に…。
私がこの旅を決めた一番の目的は、前にも少し書いたと思いますが、
震災から一年が経った被災地の今をどうしても自分の目で
確かめておきたかったから。それは単なる興味本位ではなくて、
毎日時間だけが流れて行く中で、震災の事も少しずつ薄れて行く生活を
送りはじめている自分自身が、今出来る事は何か?
そして、これから何をしていくのが必要なのか?
それを何か少しでも現地で感じ取りたいと思ったからです。
だから別に現地の案内をする為にブログを書くつもりも最初は別になかったし、
あくまでも自分の中の何かケジメみたいな感じで思っていました。
そしてまた、現地で確かめてみたい事がありました。
一つは放射能の問題。
実際、福島県以外の被災地はどの程度の数値なのか。
前にもお伝えしたように2月の頭にガイガーカウンターが届いてから、
とりあえずひと月はほぼ毎日のように測っていました。
自宅はもちろん、横浜や都内や仲間の家や、何処かへ行った際も
出来るだけ計測していました。でもだいたい同じような数値で、
日によって多少は変わるものの、うちの辺りでは0.10μsv/hが平均だという事が
わかりました。横浜や都内は場所によってもう少し高めだったりしましたが、
だいたい似たような数値でした。
でもこれが例えば福島や、東北地方ではどうなるのだろう?
というのがずっと疑問でやはり自分の目で確かめてみたいと思っていました。
結果から言うと、現地(石巻)のその日の空間線量は0.11~0.13μsv位。
神奈川とほとんど変わりませんでした。
また、往復の横須賀線電車内、夜行バスの中も測ってみました。
その結果、あくまでも個人的な意見ですが車両によってはかなり汚染されていて
特に空調のフィルターが汚染されている可能性が高いのではないかと思いました。
というのも、実は行きの電車、バスに関してはとても高い数値が
運転中に出たからです。
正直、初めて警告表示が出るのを見ました。
偶然かと思って、何度もチェックしましたがやっぱりとても高い数値が
出てました。
具体的な数値はここには書きませんが、見たことない数字が出てました。
でも、帰りは電車もバスもだいたい0.2位でしたので、
決して低くはないですが、行きとはだいぶ違ったので
やっぱり車両によって違うんだなというのを感じました。
ちなみに、道中の高速SA。行きは福島県でしかバスを降りなかったのですが、
その時は安達太良SAで0.4ちょっとありました。
原発からは少し離れている場所ですが、やはりその位はあるんだと実感しました。
もう一つは、がれきの問題。
これも以前ブログで取り上げましたが、神奈川県を始め、
現在いろんな場所で広域処理が検討されています。
だけど本当にそれって必要なのか?
そんなに被災地ではがれきに埋もれて暮らしているのか?
自分で直接確かめてみたかったのもありました。
もちろん、私が見たのは石巻の一部分しかありませんが
そこは海に面しているところで津波被害が大きく、写真にも載せたように
今まであったほとんどの家がなくなってしまった場所。
その一部にがれきの山が確かにありました。だけどその周りにはすでに
更地となっている場所が広大に広がっています。
また、その場所は今後そのままでは人が住むのは難しい場所。
高台にするとか何かしないとそれでもまた大きな津波がくる可能性がある場所なので
住居というより何か他の事に使う方がいいように思えさえする状況です。
石巻で出会ったおじいちゃんにも、ちょうどがれき話になっている時に、
現地の意見として聞いてみました。おじいちゃんもやはり同じような意見で、
雇用の問題とかもあるから地元に焼却施設などを作って地元で処理をして
こういう場所に埋め立てた方がいいんだけど、と言っていました。
私は一言、「やっぱりそうですよね。」といいました。
もちろん、現地の人たくさんの意見を聞いた訳でなく、あくまでもおじいちゃんの
個人的な意見を聞いたのですが、それでも長年その場所で暮らしてきた人が
そう思うのであればそれはきっと町の意見だと思いました。
だからやっぱりそういう意味でも私はがれきの広域処理にはやはり反対で、
そもそもバグフィルターが放射性物質を除去できるとかそんな根拠はないと
言われているのだし、実際電車やバスの空調でそんな風に拡散しているというのを
私は感じ取ったので(これは私は個人的な推測でもありますが)
やっぱり簡単に考えるべきでは無いと思っています。
だって、大抵受け入れしたいといっている市長さんとかがいるとこは
自分の親族が産廃業者だったりなんやかんや利権がらみだったり、
単にお金が目当てだったりしているのが見え透いてて。(私だけかな?)
本当にいろんな事をクリアして、それでもどうしてもそれが必要であれば
それもやむ終えないかとも思いますが、まずは自分たちの街のゴミの問題も
出来てないのに、どうなのかなって思ったりします。
もちろん、いろんな意見はあると思いますが
私は現地に行ってよりそう感じました。
残念ながら今回は瓦礫のすぐ近くまでは行く事ができなかったので
瓦礫の放射能汚染度はわかりませんでしたが…。
でも、そう考えると例えば、今現地での必要なのはやはり瓦礫の広域処理よりも
復興に向けての直接の支援だと思うし、まずは私たち被災地以外の人が
忘れない事だと思います。
できれば直接行って少しでも地元にお金を落としてあげる事も必要だと思います。
ただし、福島に関してはやはり放射能の影響はもっと気にして対策をしながら
行く人は行くべきだと私は思いますので、GW中に行かれる方も
それなりの情報を得ながら行動する事おススメします。
もちろん、それぞれの考えがあるし、状況も違うので
具体的に出来ること、できない事、自分なりの判断で、できる範囲でやることが
そして何より被災地に関しては、想う気持ちが大事なんじゃないかと思っています。
何はともあれ自分で見てきた事を今はもちろん、もっと後になった時に
きちんと伝えられるようにこのブログでも残す事で記憶に残し、もう二度と
同じような事が起きないように、もし起きた時でも何か少しでも今回の教訓がいきるように、
私達はこれからの行動を今一度考えていく必要があると思いました。
今回の旅で私が得た一番の事は
「てんでんこ」
きっと、津波や地震だけでなく、これからの私達に必要な教え なのかもしれません。
自分たちの身は自分達で守って行く。
このブログをご覧いただいた皆さんの中で
何か少しでも感じ取ってもらえたら幸いです。
本当に長々とお付き合いありがとうございました。
m(_ _)m
追伸:ここでは表現上「瓦礫」という言葉をたくさん使ってしまいましたが、
それは本当は瓦礫ではなく、誰かの一つの生活があったものだったこと
忘れてはいけないですよね。。
GW後半、どうぞ事故の無いよう、楽しくお過ごしくださいね♪
石巻駅前の商店街は一部仮設で復興商店街がありました。
途中であった猫
北上川
川の近くにいたカモ
自分用のお土産。バックは売り上げの半分が寄付されるそうです。
頑張って、石巻!
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Posted by kurumi at 10:25
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